インテリアのイメージや機能性は、素材によって変化します。そのためインテリアを選定する際は、空間のテイストや使用する目的などに合わせて、素材にこだわることが大切です。

この記事では、インテリアの素材の種類やそれぞれの特徴をご紹介します。素材ごとのインテリアの取り入れ方やメンテナンス方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

木材の特徴と種類

木材のインテリアは、木の温もりを感じられることから、空間に優しい雰囲気や穏やかな空気感を演出します。落ち着く空間や暖かな雰囲気に包まれたインテリアづくりに、ぴったりの素材です。また、加工がしやすく塗料の色や装飾彫りのデザインなどによって、雰囲気が大きく変化するのも木材の魅力です。

インテリアに使用される木材には、10以上の種類があります。その中でも、マホガニーやウォールナット、チークなどは家具に使用されることが多く、これらは「世界三大銘木」とも呼ばれる木材の種類です。

種類が多いだけでなく、木材は加工方法によって表情や手触り、強度や価格なども異なります。選択肢が非常に豊富であることが、木材を使用したインテリアが広く愛される理由のひとつです。

 
──木材を使用したインテリアの取り入れ方──

インテリアに木材を取り入れる際は、部屋の雰囲気に合わせて種類を選ぶことが大切です。たとえばナチュラルな雰囲気の空間には、木目の節が多く自然の息吹を感じられるパイン材や杉材などがよく合います。和室の空間には、木目に光沢があり凛とした雰囲気を持つヒノキ材や、重厚感のあるチーク材などが適しています。

また、木材の家具の使用場所と用途も考慮したほうが良いでしょう。日差しの強い空間には、紫外線による変色の少ないタモ材を、高温多湿の場所には天然の油分が多く水分に強いチーク材がおすすめです。移動の多い家具には、軽量の木材を選ぶことで持ち運びの負担を減らせます。

 
──木材を使用したインテリアのメンテナンス方法──

木材のインテリアは、定期的に手入れをすることで美しい状態を保てます。

専用のクリーナーを使用して表面を拭き、傷がついた場合は修理キットで対応しましょう。また保護用のオイルやワックスを塗ることで、木材を長持ちさせることができます。

 

金属の特徴と種類

金属素材の家具は、クールで都会的な雰囲気のインテリアづくりに適しています。金属素材の主な種類は、スチール、ステンレス、アルミニウムの3つです。

スチールは鉄と炭素による合金で、炭素の量によって強度に差が生じます。焼き付け塗装やメッキ処理などの加工方法があり、どれも高級感のある見た目になる点が特徴です。ただし錆びやすいため、使用箇所は限られます。

ステンレスはスチールにニッケルやクロムなどを加えてつくられます。鏡面仕上げやヘアライン仕上げなどがあり、美しい光沢が魅力です。また錆びに強くお手入れもしやすいため、水回りに採用されることの多い素材です。

アルミニウムは軽量で加工のしやすい合金です。スチールやステンレスと同じく光沢がありますが、どこか柔らかく温かみも感じられるため、空間に馴染みやすい点が特徴です。また、上記2つの金属素材に比べて安価で取り入れやすいのも魅力といえます。

 
──金属を使用したインテリアの取り入れ方──

金属はキッチンなどの水回りや、テーブル・椅子の足などに取り入れることの多い素材です。美しい光沢が洗練された雰囲気を演出するため、スタイリッシュな空間づくりにワンポイントとして取り入れることをおすすめします。

さらに家具を設置する場所に合わせて、金属の素材を選ぶことも大切です。たとえばステンレスやアルミニウムは耐水性に長けていますが、スチールは錆びやすい素材のため、水回りで使用するのは避けたほうが良いでしょう。また、物がぶつかることの多い空間には衝撃に弱いアルミは向いていません。

家具を置く場所に適した金属素材を選ぶことで、より長く、金属の美しさを持続できます。

 
──金属を使用したインテリアのメンテナンス方法──

金属製の家具は、高頻度でのメンテナンスは必要ありません。汚れていたら、中性洗剤と水を混ぜ、拭き取るだけでキレイな状態を維持できます。

 

ガラスの特徴と種類

ガラス素材のインテリアは繊細な印象や清潔感を演出します。華やかな空間や水回りなどに適した素材です。また、向こう側が透けて見えることから空間を広く見せる効果も持ち合わせています。

ガラスの種類は多岐に渡りますが、インテリアで使用されることが多いのはフロートガラスです。フロートガラスとはいわゆる一般的な透明ガラスのことで、加工がされていないことから、さまざまな用途に使用されています。そのほかにも、細かい凹凸をつけたすりガラスや金属線を入れた網入り板ガラスなどもあり、インテリアの使用用途に合わせて選ぶことが大切です。

 
──ガラスを使用したインテリアの取り入れ方──

ガラスは美しく繊細なため、家具に取り入れることで空間に煌びやかな雰囲気が加わります。一方で割れやすい素材でもあることから、小さなお子さまのいる空間で取り入れるのは避けたほうが良いでしょう。

また、棚の扉部分やテーブルの天板などに使用し、あえてガラスの向こう側を見せることで、開放感を演出できます。空間に広さを演出したい場合に、ガラスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 
──ガラスを使用したインテリアのメンテナンス方法──

ガラス素材のインテリアをお手入れする場合は、ぬるま湯に中性洗剤を少量加え、スポンジで優しく洗います。洗剤を洗い流したら水気をすぐに拭き取り、しっかり乾燥させることで、水アカによる白いくもりを防ぐことができます。

 

布地の特徴と種類

布地はソファー・椅子などの大物家具に取り入れられるイメージが強いですが、ぬいぐるみやテーブルマットなど、小物にも採用されることの多い素材です。1つあるだけで空間に暖かで優しい雰囲気が増す点が、布地を使用したインテリアの大きな特徴といえるでしょう。

布地の種類は、コットン、リネン、ウール、ベルベットなど多岐に渡り、種類によって手触りやテイストなどが大きく異なります。

 
──布地を使用したインテリアの取り入れ方──

布地を使用したインテリアは、布の種類によって雰囲気が変化します。空間の雰囲気に合う布地を選ぶことで、理想とするインテリアスタイルにより近づけるでしょう。

たとえばコットンやリネン素材のインテリアは、ナチュラルで優しい雰囲気が際立ちます。ウール素材は暖かな印象を、ベルベット素材は重厚感など、布の種類による表情の違いを把握することが大切です。

 
──布地を使用したインテリアのメンテナンス方法──

布地は汚れがつきやすいですが、適切な処置を迅速に行うことで、きれいな状態を保てます。布地のメンテナンス方法は布の種類によって異なるため、必ず洗濯ラベルを確認してください。また、使用する洗剤によってはラベルの洗濯方法でも布地を傷めてしまう可能性があるため、洗剤の注意事項も確認することが大切です。

 

インテリアの素材の特徴を理解して空間づくりを楽しむ

ご紹介した素材以外にも、コンクリートやレンガ、セラミックやタイルなど、インテリアにはさまざまな素材が使用されています。

部屋の雰囲気や性質などに合わせて適切な素材を選ぶことで、より華やかで快適な空間づくりが実現できます。ぜひご紹介した内容を参考にして、空間にぴったりのインテリア素材を見つけてみてください。

マチュリテではさまざまな素材のインテリアを揃えております。空間づくりにぴったりのアイテムをお求めの方は、ぜひ店舗まで足をお運びいただき、自慢の品々をお手にとってご覧ください。きっと、理想の空間づくりにぴったりのアイテムが見つかるはずです。

スタッフ一同、心よりご来店をお待ちしております。